しょう吉くんのブログ

格闘技やスポーツ観戦に役立つ?ブログです。

10.31井上尚弥vsジェイソン・マロニー戦予想

ボクシングの米興行大手・トップランク社はプロモート契約を結ぶWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が、10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスのMGMグランドWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)と対戦することを発表した。井上の戦績は19勝(16KO)、マロニーは21勝(18KO)1敗。

 

勝敗予想

結論から申し上げますと、

もちろんモンスター井上尚弥

圧勝という事になるでしょう。

いや、というか世界に極少数存在する

モンスターアンチの方々ですら

大方の予想は井上尚弥の勝ち、

と見ているのではないだろうか?

 

うん、分かってるよそんなの

 

奇跡的にもこの広く深いネットの世界で

偶然この記事を読んでくださっている皆さまの声が聞こえてきます。

 

というわけで、やはりボクシング観戦歴なんと30年、小さい頃からこんなにボクシングが好きなのに、なぜか他の格闘技は齧ってもボクシングの聖域だけは侵さなかった完全なるボクシングオタク(観戦マニア)の私としては、

しっかり展開(内容)を考えていきたいと思います。

 

ちなみに、まず対戦相手のことをしっかり研究していきたいと思います。

 

ジェイソン・マロニーとは?

 

ジェイソン・マロニー(Jason Moloney)(豪)

 

生年月日:1991年1月10日
国籍:豪
戦績:22戦21勝(18KO)1敗


【獲得タイトル】
WBAオセアニアバンタム級王座
WBAオセアニアスーパーバンタム級王座
コモンウェルス英連邦バンタム級王座

 

こちらがざっくりした戦績と獲得したタイトルになります。

 

身長165cm、リーチ170cm

オーソドックススタイルで、

年齢は29歳です。

体格はやや身長が井上尚弥より高いだけでほぼ同じです。スーパーフライから上げてきているのでドネア戦のように重い階級から下げてきた選手と違いフィジカル差はないでしょう。

 

マロニーの有名な試合だと、やはりWBSSでのエマヌエル・ロドリゲス戦が日本のボクシングファンには馴染みのある試合かなとは思いますが、

 

2018.5.19に行われたWBAオセアニアバンタム級タイトルマッチでは、

WBA世界スーパーフライ級チャンピオンであり、井上尚弥ともスーパーフライ級時代に試合をした河野公平選手相手に6R終了時棄権でのKO勝利をしており、地力の高さも感じられます。

 

実際、ロドリゲスとのWBSS一回戦もかなりの激戦で、映像観た個人的な感想は

ほんとにわずかな差とジャッジの見るポイントが違っていれば指名挑戦者のマロニーがアップセットを起こしていた可能性が高い試合でした。

 

https://youtu.be/QETJ-4DrOmI

 

さらに、ロドリゲスからの敗戦後からは4連勝ですべてKO勝ちとなっており好調を維持。

KO率は86%と井上尚弥の84%以上を超えており倒す力もかなりある選手と言えます。

 

左のリードブローでカウンターをとるのがうまかったり、

クリンチからの離れ側のコンビネーションなど

カシメロのような一発はないものの、

出入りのスピードや身体の強さ。

フルラウンド動き続けるスタミナなど、本当に良い選手であり試合巧者。

 

動き続けマトを絞らせず、高いガードを維持してコンビネーションを上下に打ち続け、削られた結果として中盤から後半でKOしてしまう。

そんな選手かと。

 

井上尚弥も試合決定後のインタビューでは、

カシメロよりも戦いにくい相手だという旨の発言もしているほどです。

 

確かに、カシメロの大振りやザルなディフェンスと比べたら『当てにくそうだな』

というのがまず印象的です。

 

ジェイソン・マロニーの弱点

 

とくに大きな欠点もなく、ボクシングというスポーツの基本に忠実に動き、

敗戦も世界戦のみでKO負けはなし、

KO率は軽量級にしては驚異の86%、、、

なんですが、

 

どうしても井上尚弥に効かせて、

もしくはポイントアウトして勝つ、

そんなイメージが持てないんです。

 

全てのボクシングスキルは綺麗に高得点、

だけどズバ抜けた何かがない。

 

さっきちょっとディスったカシメロには攻撃力やアウェイで試合しても粘る精神力みたいな、なんかハングリーで獰猛な、

向き合わないと分からない謎のパワーみたいなのは感じるんですが、

マロニーにはなぜか感じない。

 

むしろ好青年でスポーツマンシップを感じる発言など、カシメロとは反対のクリーンなイメージを持ってしまいます。

 

あとボディがやや弱いかなという印象があるのと、ガードが高い分、あの井上尚弥のレバーブローをモロにもらっちゃったら、さすがにフィジカル差がないと後半キツいんじゃないかな、、、とは考えられます。

 

あとやっぱりドネア戦で井上尚弥がある程度耐久力があるのがわかっちゃったんで、コツコツ当てても、同じヒット数ならバンタム級だと明らかにマロニーが先に倒れちゃうだろうな、っていう。

ロドリゲス戦みたいに1ラウンドは、

あれ?こりゃ苦戦するのか?

みたいな展開から一発入ってラッシュであっさり終わっちゃう、みたいな。

 

とは言えマロニーに勝ったロドリゲスに井上尚弥が圧勝したからといって、世界ランカーってそんな甘い選手いないので真剣にリアルに考えてみます。

 

マロニー戦、試合展開

 

ようはボクシングの基本ってリードブローがまずあります。

左ジャブって、右ストレートを当てる為の予備動作ではなく、

距離を測ったり、

相手の出足を止めたり、

フェイントに使用したり、

相手のジャブや踏み込みに合わせてカウンター気味にジャブを合わせたり、

とにかく左を制する者は世界を制すると長らくボクシング界では言われています。

 

確かに実際、P4Pの上位の選手でリードブローのハンドスピードがない選手やリードブローからのコンビネーションの幅がない選手は皆無です。

出入りのスピードはそこまでではなくても全盛期のゴロフキンはジャブだけで並の選手は壊されてしまうんじゃないか?と思わせるほどストレート系の軌道のパンチに強みがあったと私は感じていました。

 

そんな左リードをしっかり基本に忠実なマロニーが序盤、井上尚弥にどう襲いかかるのか、

私なりのシミュレーションをしてまいります。

 

1R

開始のゴングが鳴ります。

引き締まった表情の両雄。

久々の試合、しかもラスベガスとあって緊張感がやや勝っている井上尚弥

負けても失うものが少ないマロニーには挑戦者の気概を感じとれます。

 

まず先手はマロニー、

やはりしっかり固めたガードから基本的なジャブ、踏み込んでからサイドに動いていきます。

 

『毎日毎日辛いトレーニングをしてきたのは、最高の相手を倒すためさ』

SNSでマロニー本人が語っていたように、

最強の相手を迎え打つマロニーはチャレンジ精神の塊です。

 

と、その刹那

井上も左から距離感を測るためのリードを打ちます。

ガード越しに重たい破裂音。

明らかにマロニーのパンチと質が違います。

 

しかしマロニーは怯まず高いガードから井上のフェイントにカウンター気味のジャブやボディストレートを打ち込み、打ち終わりは左右に動いて的を絞らせません。

 

ここまで1分30秒、

緊張感から観る側も長く感じます。

 

マロニーが踏み込む

 

そこへ距離感を掴んだ井上が打ち下ろし気味の左フック、

ガード越しに受けたマロニーの表情が変わる。

 

これ以上踏み込んではいけない。

そんなボーダーラインを感じて井上の肩の動き、グローブの上下にプッシャーを感じてややバックステップ気味にフットワークをとり、距離を置いている。

井上も距離を無理に詰めようとはしない。

両雄の汗が滴る序盤の攻防。

無観客のせいか余計に緊張感を感じる画面越しのリスナー達。

 

ここで1ラウンドのゴング。

グローブを軽く合わす二人。

 

静寂が緊張感を増す。

 

2R

しきりにセコンドに話しかけていたマロニー、

セコンドが話す内容に軽く相槌を打つ井上。

 

さぁゴングが鳴る。

いきなり井上が距離を詰める。

戦力、距離感を把握してイケると踏んだ井上陣営はガード越しに得意の左フック。

身体ごとロープに飛ばされるマロニー、

ガードを上げた状態から時計回りにステップ。

井上は逃さない、プレッシャーをかけ回り込んでワンツー、

なんとかガードしたが、

またも驚いた表情のマロニー。

 

カウンターを合わせようと右を打ち込もうと空いた右ボディに井上の左フックが突き刺さる。

 

丸まる上半身、なんとか体勢を立て直そうと効いてないよというスマイル。

もう一発井上の左フック、

上半身が流れるマロニー

ワンツーから今度は右フックを被弾、

ここでマロニーがたまらずリングに膝をつく、

 

静寂の中コーナーに向かう井上にはすでに力みはなく、早くカウントをやめろ、次で決める。

そんな決意が漲っている。

 

ここでも効いてないよ、と首を左右に振りながら立ち上がるマロニー。

ファイティングポーズをとる。

 

試合再開。

 

井上は冷静に、しかし残忍に距離を詰めプレッシャーをかける。

井上のパンチになんとかカウンターを合わせようとするマロニー。

 

ところが逆にカウンター気味の右をもらい、仰向けにダウン。

 

効いた。

これは立ち上がれない、、、

がマロニーはなんとか立ち上がる。

目はまだ死んでいない。

 

意識を確認するレフェリー。

うなずくマロニー。

 

達観したかの表情で残り時間を確認し、

無表情な井上。

 

レフェリーの再開の合図。

まだ時間は1分近く残っている。

 

井上が強引に距離を詰め、またも左右のパンチをフック気味にふるう。

なんとか打ち返そうとするマロニーだが、

すでに足にきておりタイミングがずれる。

 

無残にも井上の左フックがテンプルを捕らえる。。。

 

 

2R残り時間15秒。

井上尚弥のKO勝ちで幕を閉じる。

 

 

というわけで序盤の井上尚弥のKO勝利が私のリアルは予想です。

 

外れたら笑ってください。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。

 

もっとマニアックに、しかし読みやすくボクシングや格闘技について語っていきます!

観戦のお役に立てれば、と思いつつ筆を置きます。